-EAドリーム-30万を約60倍にしたある物語
第十話「朝スキャという名の聖杯」

road-to-20-million

前回はこちら

朝スキャ?

俺はそのブログに頻繁に出てくるワードに興味を持った。

朝スキャとは

日本時間の深夜4時~8時くらいに仕掛ける逆張りEAのことだ。

海外では「アジアン・スキャル」と言われる。

この時間は流動性が少なく、価格があまり変化しないため

短期逆張りに適した戦略が有効となる場合が多い。

そして、そのブログには

朝スキャEAのバックテストの結果がいくつか貼られていた。

そして、その結果は驚異的だった。

俺は、海外で色々なEAのバックテスト結果を見ていたが、

どれも資産の収益曲線は綺麗ではなかった。

しかし、朝スキャはほとんど負けることなく資産が増えていくのだ。

「マジかこれ・・・」

俺は朝スキャの可能性を知った。

そして、よく考えれば

海外フォーラムでも

朝スキャの話をしていた人達がいたことを思い出した。

朝スキャは元々は

RDB

という人物が最初に発案したロジックのようで

資産が意味分からんほど増えていくEAのバックテスト結果を貼っていたのだ。

しかし、英語であったのと

EAをダウンロードしてみたがエラーが出て上手く動かず

まあいいか、と思ってスルーしていたものだった。

とにかく

俺はこのブログで

初めて朝スキャのことを詳しく知った。

そして、色々と情報収集をしていくと

朝スキャの潜在力を強く知ることになった。

そのうちの一つは

朝スキャが大勝ちしたせいで

業者が潰れた

という事態があったことを知った。

(確かvelocityという業者だったと思う)

簡単に書くと

トレーダーが儲かると

業者が損する形態のFX業者があり(相対業者などという)

朝スキャで大勝するトレーダーが大量に出たことで

その相対業者が大損して潰れた、ということだ。

そして、潰れたからには

利益分どころか

入金分まで出金できない

ということになった。

「朝スキャってすごいんだな・・・」

俺は朝スキャの凄さを知って

早速そのEAを購入した。

そのEAにはいくつかの種類があり

EURUSD

GBPUSD

USDJPY

等、様々な通貨に対応していた。

俺はバックテストの結果等から

そのうちのいくつかを選択して

朝スキャEAを動かし始めた。

・・・

・・・

・・・

「おお、資産が増えているぞ」

初日はその朝スキャEAは良い感じに勝利を収めてくれた。

そして、しばらくは勝利を順調に収めてくれたのだ。

「朝スキャ良い感じだな」

俺はそう思いながらEAを動かしていた。

しかし

ことはそううまくは行かなかった。

その朝スキャEAは

徐々に勝てなくなってきた。

そして、ある日、その朝スキャが大敗をしてしまった。

そして、

その朝スキャEAを押していたブログは大荒れした。

ただ俺は、

成績の悪そうな朝スキャEAは動かしていなかったため

大きな負けは喰らわなかった。

この時くらいには

相場歴が2年近くになり

きつい経験も多々してきたため

流石にトレーダーとしての相場感が身に着いていたのだ。

そして、俺はそのEAはいまいちだとは思ったが

依然として朝スキャに可能性を見出していた。

「確かに今回は負けてしまった」

「でも、朝スキャの考え方自体は大勝を生み出すものではないか?」

流動性の低い時間帯に逆張りで仕掛けるという優位性のありそうな戦略

多くの場合、バックテスト結果は非常に良い

何よりも、業者をつぶしたという潜在力

俺は朝スキャの可能性を感じ続け

そのEAに見切りを付け

日本と海外で

優秀な朝スキャEAを探し始めた。

そして、ある時

一つのEAに辿り着いた。

それは、あるアジア人が開発した

フリーのEAだった。

海外のEAフォーラムで見つけたもので

数か月前に少しだけ話題になっていたものだ。

デフォルトの設定だとそこまでではないのだが

色々と設定を変えて

バックテストをすると

とんでもなく優秀なEAだったことに気が付いた。

それは、

作者すらも気が付いていなかった。

なぜ自分が気付けたのか

それは、1日中色々なEAをダウンロードして設定を弄っては

バックテストをするという作業をやり続けたからだ。

その結果、何をすれば成績が良くなるのか

感覚を掴めていたのだろう。

日本でも

海外でも

誰も気が付いていない

超優秀なフリーEA

俺はめちゃくちゃ勝てる気がした。

なぜなら、

勝つというのは

他人とは違うことをやる必要がある

ということを身に染みて実感していたからだ。

俺は相場の世界に入って

「皆が良いと思ったことをやる」

ということをやると

全然勝てない

ということを

何度も経験した。

相場全体が楽観的な時に買う株

相場全体が悲観的な時に売る株

まだまだ上がりそうだと言われている時に買う仕手株

勝てると評判のシグナル配信

勝てると評判の朝スキャEA

これらは結局すべて勝てなかった。

一方で

誰も話題にしていなかったある仕手株(2週間で6万が12万になった)

まだほとんどの人がやっていないCFDのダウ

皆が様子見だったときに強気で動かしたMizutoriEA

これらのようの

皆がやらないことをやっている時には

大勝を収めることが出来たのだ。

(ダウは最後は大勝は出来なかったが)

だから、

皆がまだ気が付いていないもので

優秀な戦略

この二つが組み合わさったときに

大勝を収めることが出来る

そんな相場感が俺の中に芽生え始めていたのだ。

そして、俺はそのフリーEAを

独自の設定で動かした。

そう、世界で俺だけが知っている設定で。

・・・

・・・

・・・

・・・!!

資産はどんどん増えていった。

EAも実際にすごく良い動きをしていた。

100万の資産は

およそ3か月後には

180万近くまで増えていたのだ。

「これは勝てるぞ」

そう思った。

しかし、

一方で

未だに他のEAの情報収集は

怠っていなかった。

更に優秀なEAが欲しかったのもあるし

EAを複数で運用すれば

負けを分散出来るからだ。

そして、たまにチェックしてた

あるEAトレーダーの人のブログに

興味深い告知が書かれていた。

「今度EAトレーダーのオフ会やります」

「ブログでは書けないことも語りましょう」

そんなことが書いてあった。

俺は強く興味が引かれた。

「EAの希少な情報が手に入るかもしれない」

「でもなあ・・」

今でこそネットを通じて出会うというのは

それなりに一般的になってきたが

当時はまだ抵抗が強い人が多かった。

俺もそのうちの一人だ。

しかし、それ以上に強い興味をそそられた。

「もっと勝てるようになるかもしれない」

そう思った俺は、深夜に酒に酔った勢いで

オフ会の参加申し込みをした。

こういう時に酒は便利だ。

そして、後日オフ会に参加することになる。

このオフ会が

俺の更なる大躍進のきっかけになるなんて

当時は思ってもみなかったのだ。

続く

第11話